ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯 最終日【PICK UP】男子シングルス決勝

2018/06/10
  • 国際大会

ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯 最終日【PICK UP】男子シングルス決勝

▼男子シングルス決勝

みんなが待ち望んだ歓喜の瞬間!!

張本智和が歴史的な優勝!!

張本智和 4<-9,-8,9,4,-10,7,11>3 張継科(中国)

伊藤美誠の優勝後、熱気が冷めやらない中始まった男子決勝。

中国からは張継科ファンが多く集結し、会場はまさに日本VS中国。観客は一本取るごとに「張本頑張れ」「加油~(中国語で頑張れの意)」と応援合戦。

試合は、張の強烈なフルスイングバックハンドに張本が押される展開。回転量の多さに体がのけぞってしまう場面も。全盛期を彷彿とさせるプレーを披露する。

しかし、張本は「今回の勢いと実力には自信がある」の言葉通り、ゲームカウント0-2と劣勢になりながらも戦術を変え2-2に追いつく。競った場面でハリパンチが2本決まりこのままいくかと思われたが、張も意地を見せ第5ゲームは逆転で張が奪う。

あとがなくなった張本は、1本1本声を出しながら自分を鼓舞していく。

勝負の最終ゲーム。短いボールで先手を取らせず5-1と張本リードでコートチェンジ。開き直った張が意地を見せ前陣からの早いバックハンド連打で7-9と逆転する。

デュースにもつれた最終ゲームは最後まで展開が読めない。「オリンピックチャンピオンなので最後は何か仕掛けてくると思っていた」と天性の嗅覚で相手の攻撃を狙い撃ち12-11マッチポイントを握る。最後は張本のロングサーブを張が空振り、勝利の瞬間床に倒れこんだ。

「世界選手権のリベンジという気持ちで今大会を迎えた」という張本は、「正直優勝までは考えていなかったが、その思いの中で決勝で張選手を倒して優勝できたのは嬉しい。」と語った。

対戦相手の張も「張本選手におめでとうと言いたい。私自身はこの大会に向けて2か月間のトレーニングを積んできた。怪我もあったが、あきらめずに、最高のプレーを出すことができた。今大会は東京オリンピックに向けての第一歩。」と前向きなコメントを残した。



勝利の瞬間倒れこんだことについて聞かれた張本は、「厳しい試合がたくさんあって疲れていたので、優勝した自分にお疲れさまという気持ちで倒れこんだ」とコメント。

確かに今大会の対戦相手は、世界選手権で敗北した韓国チームの張禹珍、李尚洙、そして卓球王国の中国3選手、周雨、馬龍、張継科。どれも簡単な試合はなかっただろう。ワールドツアーの中でも真ん中に位置する今大会だが、相手だけ見ても世界大会やオリンピックに匹敵するようなレベルの高さの中で、実力者を倒した張本にとって、今回の優勝は価値のあるものになる。そして中国、世界を脅かす存在になったのは間違いない。

地元日本で見事な優勝を遂げた張本。今後はさらなる成長と新たな歴史を作っていくだろう。