2020.04.03
2020年4月、VICTASのラバーラインナップに新たな1枚が加わった。『V>03(ブイゼロサン)』だ。
今回は「スピン」「コントロール」「スピード」のラバー性能における三大要素をハイレベルに兼ね備えた「V>03」の開発エピソードや性能を紐解いていく。
■長い研究期間を経て誕生した『V>03』
VICTAS初の初中級者向けラバーとして昨年4月に『07シリーズ』を発売したが、並行して研究開発を進めていたのが『V>03』である。
構想期間約2年、『V>03』が完成するまでには何十種類ものテストラバーが生まれ、VICTAS開発チームはもちろんのこと、学生やトップアスリートなどあらゆる選手と試打を行い、試行錯誤を繰り返した。
こうした研究開発の期間を経て、誕生したのが『V>03』だ。
■スピン系テンションとスピード系テンションの性能を併せ持つラバー
現代卓球では回転がかかりやすく、より回転量の多いボールを生み出すスピン系テンションラバーが主流になっており、数多くのスピン系テンションラバーが存在している。
しかしながら2014年度より従来使用していた『セルロイド製ボール』から『プラスチック製ボール』へボール規格が変更になったことで角度打ちがしやすいラバーである『スピード系テンションラバー』にも注目が高まってきている。
こうした流れを受け、両ラバーの性能の良さを併せ持つ『V>03』が完成した。
大半のラバーはスピン系テンションにスピード性能を加えているが、この『V>03』はスピード系テンションにスピン性能を加えている。
これはドイツ製ラバーとしては初系統のラバーで、スピード系テンション本来の良さであるスピード、打球感、打球音にスピンが加わることによりスマッシュやカウンター、ミート打ちはもちろんのこと、回転量のあるボールも生み出すことができる万能な一枚に仕上がった。
どんな技術も自在にコントロールできるバランスのいい性能と爽快な打球感を併せ持った『V>03』、新時代のスタンドラバーが今ここに誕生した。