2015年1月に発売された、卓球ラケット『カルテットシリーズ』。
2018年4月にデザインが一新され、今に至る。
抜群の破壊力とコントロール性能を兼ね備えた『カルテット VFC』、高い反発力で攻守のバランスが良い『カルテット AFC』、総合力に優れ扱いやすい特殊素材ラケットを実現した『カルテット LFC』、安定感を重視した『カルテット SFC』、この4種類がラインナップされている。
今回は実際に『カルテット VFC』を使用しているVICTASアドバイザリースタッフの松平賢二選手にカルテットシリーズ4種類を試打してもらい、それぞれの特長や率直な感想を伺った。
また、今回は4種類のラケット全てに黒、V>15 Extra(硬めのラバー)、赤、V>15 Limber(柔らかめのラバー)の組み合わせで試打を行った。
Vol.5の今回は『カルテットVFC(以下VFC)徹底分析』!
『VFCはボールを“掴む”感覚が一番あるラケット』
“掴む”感覚がありながらもラケットの特長である“威力”をしっかりと生み出してくれる印象です。僕はラケットを選ぶときに“手に残る感覚、手に響く感覚”を大切にしているのですがVFCはカルテットシリーズの中でも一番手に残る感覚があるラケットだと思います。
特殊素材のVカーボンの弾みを生かしつつ、木材らしさを残した感覚ですね。
僕は、今実際にVFCを使っているのですが弾みとコントロールのバランスがとれたラケットで、特にカウンターと攻撃的な台上技術にやり易さを感じています。
前に使用していたラケットと比べても、VFCは良いカウンターが打てますし、前陣でのカウンターだけでなく中陣からも威力のある良いボールが打てます。
カウンターを打つ場合、どうしても回転量が多かったり、低いボールだったりすると相手のボールに負けて落ちることがあるんですけどVFCは相手の回転に負けることなく、威力を倍にして返すことができるし、相手のコートにバウンドするときのボールの伸びがかなり良いと思います。
また、ラバーとの相性を考えると僕は硬いラバーをおすすめします。前述でも話しましたがVFCはしっかりとボールを掴んでくれるラケットなので、ボールによって強めに当てて打ったり、長めに厚くボールを当てて打ったりと使い分けをきちんとすれば直線的にボールが行くことはないですね。僕のように中~後陣でパワードライブをしたかったり、インパクトに自信があったりするのであれば硬いラバーが良いと思います。ドライブをかけ返したり、少しボールを伸ばしたりしながら打つ場面に強いラバーなので。
逆にフォアの打球感を大事にしたいのであればフォアは硬いラバー、バックは柔らかいラバーを貼ってバランスをとるのも良いと思います。
やわらかいラバーだからといって、ボールが走らないということはなく、VFCの素材が弾みを後押ししてくれるのでドライブもやり易かったですし、ラバーの性質にとらわれないラケットだと感じました。
今回比較として同じ“Vカーボン”を使用している『Fire Fall(ファイヤーフォール) VC』を試打したのですがファイヤーフォールVCは前陣でプレーをする人や相手のボールを利用して弾くボールを打ちたい人には向いているなという印象でした。それに対してカルテットVFCは自分から威力のあるボールを作ったり、細かな台上技術もできたりとオールマイティーにこなせるラケットだと思いました。
【商品詳細】
![]() 16,500円(税込) |
【松平賢二選手プロフィール】
・所属:協和キリン
・生年月日:1989年4月6日
・戦型:右シェーク攻撃型
・使用用具
【関連動画】
・カルテットシリーズ徹底分析|松平賢二カルテットシリーズを語る!
<関連ページ>
【VICTAS JOURNAL:用具紹介】
・松平賢二カルテットシリーズを語る!Vol.1カルテットシリーズとは
・松平賢二カルテットシリーズを語る!Vol.2カルテットAFC徹底分析
・松平賢二カルテットシリーズを語る!Vol.3カルテットSFC徹底分析
・松平賢二カルテットシリーズを語る!Vol.4カルテットLFC徹底分析
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